部下とその上司であるあなたのポジションを考えると、
あなたは圧倒的に優位なポジションにいることでしょう。
その部下が、直属の部下であれば、おそらく、あなたがその部下に仕事の指示を行い、
また、その部下の仕事の評価を行うことでしょう。
つまり、部下はあなたに逆らいにくい立場にいるんですよね。
では、仕事の能力的なことや考え方的なことについて、部下とあなたの差を考えたとき、
あなたの方が優れている場合も多いと思いますが、
ある部分では、部下の方が優れているということもありえますよね。
例えば、お客さんとの付き合いがうまいとか、
プレゼン資料を作成するのが上手いとか、
プロジェクトマネジメント(プロジェクトの進め方)が得意とか。
こういう関係になるのって、当たり前なんですよね。
上司にも、得意、不得意の分野があって、それを部下やチームメンバーが補うことで、
仕事は成り立っていくものですから。
でも、こんな状況をよく見かけませんか?
それは、
上司が、その立場の優位性を利用して、頭ごなしに部下の考え方ややり方を否定し、自分の考えを主張している状況。
しかも、周りの人は、その上司よりも部下の考え方の方が優れると思っているけど、
その上司に楯突くと痛い目に遭いそうなので、何も言えない。
みたいな。
上司は部下からの信頼性を失うことになります。
それに、もしかすると、その部下は会社を辞めてしまうかもしれません。
それって、上司の本意ではありませんよね。
おそらく、部下に仕事を頑張ってもらって、成長してもらいたいと思っているはずです。
なのに、結果は、逆の方向に進んでしまっているんです。
なので、これを気をつけてください。
「部下の考え方をしっかりと聴き、納得できれば、受け入れてあげること」
これが、多くの人ができていないんです。
それから、こんなマインドも持ってください。
「上司は完璧じゃなくていい。部下の方がある1面で優秀だったとしても、別の面で秀でていれば、恥ずかしいことなんてない」
何でもかんでもできる完璧な上司なんて、基本的になれません。
であれば、部下のことをしっかりと考えてあげられて、周りの人からの信頼も熱い上司を目指しませんか?
その方が、きっとあなた自身が幸せになれるでしょうし、社内でも成功していくと思いますよ。