ほとんどの皆さんは、友人との飲み会や食事会って好きですよね。
久しぶりに会う友達なんかだとすると、近況を知りたいですし、おそら話も盛り上がるでしょう。
仕事時間が大半を占める毎日の中に、少し非日常的な時間を求めているんですよね。
また、こうした飲み会は仕事へのメリハリもつけることができると思います。
つまり、昼間は夜の飲み会を楽しみに、一生懸命、仕事に打ち込めるんです。
そんな、飲み会を楽しみにしているあなたの部下がいたとします。
朝から、顔色もよく、すごくイキイキとしています。
なぜなら、夜が楽しみにだからです。
でも、上司であるあなたは、夜に飲み会があることなど知らない状況です。
その日の夕方、あなたは、お客さんから急な仕事の依頼を受けました。
到底1人では対応できない仕事なので、部下にも手伝ってもらわないと終わりそうにありません。
期限も非常にタイトです。
あなたは、こんな状況のとき、部下になんて声をかけていますか?
もしかして、こんな声かけしてませんか?
「急にお客さんから仕事を頼まれたから、今から打ち合わせするぞ」
ん?違和感なしですか?
もし、あなたが違和感ないのであれば、ちょっと危険です。
もちろん、部下の飲み会があることを知らなかったとしてもです。
なぜなら、
あなたは部下のことを一切、気にしていないからです。
部下は、飲み会に行きたくて仕方ない気持ちです。
一方で、仕事が大切であることも理解しています。
なので、おそらく部下としては、なんとか飲み会にも参加しつつ、
うまく時間を使って、お客さんの仕事にも取り組みたいと思っているのではないでしょうか?
でも、あなたはそんな気持ちでいることを一切気にかけず、仕事を優先しようとしています。
じゃあ、こんなときなんて声をかければいいでしょうか?
私なら、こんな感じです。
「お客さんから急に仕事を依頼されたんだけど、今日の夜は何か予定とか入れてなかった?」
まず、部下のプライベートの予定に配慮します。
そして、部下から、予定があることを聞かされると、こう言います。
「それは楽しみにしてる飲み会だから、行った方がいいよ。そしたら、明日の朝、少し早く出勤できたりするかな?今日のうちに、やるべきことと、役割分担を僕の方でまとめておくし、そこからスタートしよう」
こう部下は言われると、どうでしょうか?
おそらく、部下は、後ろめたい気持ちなしに飲み会に行けるでしょうし、
翌日の朝は、予定時間よりも前に出勤しようと思うでしょう。
そして、何より、『上司があなたでよかった』と思うでしょう。
信頼関係が構築できるんです。
もし、あなたが仕事だけを優先させてしまい、部下が飲み会をドタキャンすることになっていたとしたら、
部下は、あなたに失望し、あなたと仕事したくないと思うでしょう。
この大きな差は、日常によくある飲み会1つで生まれてしまうんです。
ある意味、恐ろしいことです。
あなたの気づいていない言動が、部下のストレスになっていませんか?
コーチングでは、クライアントの方に相手の気持ちになって、考えてもらいます。
とっても重要なことなので、覚えておいてくださいね。