上司であるあなたは部下に対して、こんなことよく言っていませんか?
「××さんは、いつも同じ間違いばかりして、全然改善しないなー!!」とか、
「××さんは、いつも同じことばかり言われて、ほんと、大丈夫?」とかね。
上司であるあなたは、同じことを繰り返す部下に対して、いらいらしてしまい、
ついついこんなこと言ってしまう気持ちはよくわかります。
でも、この何気ない発言は気をつけた方がいいんです。
なぜなら、部下はおそらくこんな気持ちになっているからです。
それは、
「いつもじゃない!!たまたま今回あっただけ。全部できてないような言い方しないでほしい」
って。おそらく、心の中で思っていることでしょう。
部下からすると、いつもじゃないんですよね。
過去に一度、誤ちがあって、その後はできていたのに、たまたま今回はできていなかったとしたら、
「いつも」じゃなくて、正確には、
「ごくたまに」ですよね。
じゃあ、上の例で言えば、なんて伝えればいいでしょうか?
私なら、こう伝えます。
「××さん、いつもはできてるのに、今回はたまたまできてなかったよ。ちょっと気をつけといてな。」
いかがでしょうか。
こう言われた部下の気持ちはこんな感じでしょうか。
「確かに、今回はちょっと意識ができてなかったかも。また注意されないように気をつけよう」
上司であるあなたは、部下にどうなってほしいかと言えば、
今後同じことがないように気をつけてほしいんですよね。
その目的を達成するためには、前者の言い方と後者の言い方と、どちらが効果的ですか?
わかりますよね。
上司がイライラする気持ちをついついぶつけてしまう気持ちもわかります。
でも、それを感覚だけで部下にぶつけてしまってはダメです。
まー、毎回毎回の同じことを繰り返しているのであれば、その時は厳しく注意してもいいでしょう。
でも、どんな時でも、「いつも」って言葉で片付けないで、
「ときどき」なのか、
「ごくたまに」なのか、
「ほとんどないけど、今回だけ」なのか、
そこは、できるだけ正確に発言するようにしましょう。
こんな伝え方ができてくると、部下はあなたのことをしっかりと見ていてくれる、信頼できる上司と感じることができ、
部下とのいい関係の構築にもつながりますよ。