あなたが企業の社長である場合、あなたの想いは従業員にうまく伝わっていますか?
正確に言えば、うまく伝わっていると本音ベースで思っていますか?
想いというのは、例えば、
- 従業員の労働時間を削減したいこと
- 社内の評価の仕組みを改善したいこと
- お客様への満足度を高めたいこと
- 社内のコミュニケーションを活発にしたいこと
他にもたくさんあるでしょう。
それで、もし、「何度も想いを語っているんだけど、全然伝っていない気がする」と思っていらっしゃるならば、
この記事はそんな社長のためのものです。
うまく伝わっていない理由を考える
じゃあ、なぜ伝わらないんでしょうか?
おそらく、年始の挨拶や社内のイベントの度に話をされていらっしゃるかと思います。
また、定期的な役員会議等でも話をされていらっしゃるかもしれません。
それでも、伝わっていないとなると、その回数の問題があるというよりも、伝え方に問題があるのかもしれません。
じゃあ、あなたはどんな伝え方をしていますか?
従業員の前で、社長挨拶として、話をしているだけだとしたら、それだけで伝えることができると思いますか?
基本的には難しいと思います。
あなたが、従業員の立場にいるとして、その会社の社長が、
「今年は皆さんの残業時間を削減して、家族や友人との時間を多く持てるようにしていきたいと思います」
なんて、言われたとき、どう思いますか?
「具体的にいつから誰がどうやるの?仕事の量は減らないとしたら、家でやるの?」とか、
「残業時間を減らされると、時間外手当が減って、そこは考えてくれてるの?」とか、
「今まで、散々、いろんなことを言ってきたけど、結局、実践できてないことの方が多いよね」
なんて、反応してしまいそうになりませんか?
どう反応するかは人それぞれですが、このような伝え方では響きにくいでしょう。
ここには、こんな理由があるからです。
一方的な話しかけには、人は聴く耳を持ちにくい
うまく伝える方法とは
では、どうやって伝えましょうか。
そのヒントは、これです。
従業員は、どんな時に人の話を集中して聴いていますか?
例えば、こんなケースじゃないでしょうか。
- 社内の評価面談のとき
- 人事異動の相談があったとき
- 新しい仕事を任されたとき
などなど
共通するのは、自分にものすごく影響があること、と、自分の意見も話せることです。
なので、これを利用すればいいんです。
とすると、こんな方法が考えられませんか?
従業員に個別に話しかけ、一方で従業員の意見もしっかりと聴く
現実的に個別対応が難しいければ、少人数のグループでもいいかもしれません。
ここでのポイントは、従業員の話を聴く機会も持つことです。
人は、自分の話を聴いてもらえると、相手の話も聴こうとします。
そして、注意してほしいことは、従業員が自分の意見を本音で話せる環境でないと意味がないということです。
社長:「なにか言いたいことありますか?」
従業員:「特にありません。」
じゃダメということです。
フェアな立場で、従業員が話をできる状況であれば、あなたの想いはしっかりと従業員に響くはずですし、
従業員の意見もしっかりと聴く必要があります。
できそうですか?
やらない言い訳を考える前にやってみてください!!
会社が変わっていくと思います。