上司と部下との会話において、こんな光景みたことありませんか?
上司が、新しい仕事を受注しました。少し難易度の高い仕事ですが、
せっかくなので部下に経験させて成長してもらいたいと思い、
「○○さん、ちょっとこの新しい案件の仕事、担当してもらってもいいかな?」
と、声をかけたとします
一方で、その部下の○○さんは、あまり乗り気でない口調で、
「えっ、僕ですか?そこそこ忙しいんですけど。。。」
との返答。
上司もすかさず、「ちょっと難易度の高いかもしれけど、絶対に○○さんの経験としていいものになるから、是非やってみてよ」
でも、部下の返事はいまいちです。
上司はその態度が気に食わず、「なんでそんなにやる気ないんや。!仕事なんやし、黙って対応しろよ。」
てなことを言ってしまいます。
似たような光景、よくありませんか?
でも、とてもじゃないですが、いいコミュニケーションとは言えませんよね。
どこに問題があるか、あなたが上司なら、どう伝えたでしょうか?
失敗する部下への仕事の依頼方法
そもそも、仕事だからって、部下は絶対に引き受けないとダメなもんなんでしょうかね?
給料をもらっている限りはその会社に貢献する必要がありますし、
ある程度のことはやらないといけないでしょう。
でも、そうだとしても、このやりとりを見ている限り、部下はストレスを抱えながら仕事をすることになるでしょうし、
おそらくこのケースでは、求められた以上の仕事はまずやらないでしょうね。
なぜなら、いやいややらされている仕事だから。
じゃあ、理想的に部下にお願いできたとしたら、部下はどんな状況になるでしょうか?
部下の理想的な姿勢
おそらく部下は、
- 目を輝かせながら、
- 時間が経つのを忘れて
- 無我夢中で取り組んでいる
なんてイメージでしょうか?
そこまで、理想的なことはいいませんが、
でもやっぱり部下に気持ちよく働いて欲しいですよね。
そうすると、どうなるか。
部下は成長するでしょうし、
お客さんもその仕事ぶりに満足するでしょうし、
上司もうまくマネジメントできて嬉しい
ですよね。
では、なんて言って仕事をお願いすべきでしょうか?
部下への仕事の依頼の仕方
あなたが部下の立場にいたとした場合、こんな頼み方されたらどう感じますか?
「○○さん、ちょっと新しい案件の仕事が入ったので、対応してくれる人を探してるところなんだけど。
○○さんにやってもらいたいと思ってるんだ。なぜなら、この仕事を通じて、○○さんは大きく成長できると思うから。
具体的には、△△ができるようになると思うから、将来的には、プロジェクトの中心に入って活躍してもらいたくてね。
ただ、今も○○さんはたくさんの仕事を抱えているから、
時間的にも厳しかったり、
そもそも、この類の仕事の経験があまりないから、結構難しいと思うんだけどどう思うかな?
今の状況と、どんな条件が揃ったらできそうか、教えてもらえるかな?」
そんなに聞き方をすると、部下の○○さんは、例えばこんな返答をするのではないでしょうか?
「お声がけしてもらって嬉しいです。
チャレンジングな仕事なので、やってみたいと思っています。
ただ、今は××の案件でバタバタしているので、1週間だけ待ってもらえますか?
それと、可能であれば初めての仕事なので、1週間だけ勉強する時間をください。
しっかりと準備をして臨んでみたいんです。
それであれば、是非やってみたいと思います。」
確かに、即日に対応してもらうことはできませんでした。
ただし、明らかに、この案件を前向きに受け止めてくれていますし、
本人のモチベーションもそこそこありそうなので、いい仕事が期待できそうですよね。
何より、案件の途中で進捗確認をした時、上司が部下に対して、
「えっ、全然できてないじゃないか!やる気あるの?それだから、いつまでたっても成長しないんだよ」
なんてやりとりが起きて、関係性も悪くなるってリスクが相当回避できると思います。
ポイントは、相手の状況や想いをしっかり確認するということです。
「仕事だから仕方ないでしょ。上司の命令に部下は従うべきでしょう。」
って考えでやっていると、きっと、部下のマネジメントはうまく行きませんよ。
気をつけてくださいね。